この記事を読めば、優良なアプリ・危険なアプリを自分で見分けることができるようになります。

私は43歳ですが、マッチングアプリで30人以上の20代女性と会っています
そんな私が、
▶ 悪質業者の手口・悪質業者の裏側
▶ マッチングアプリ(恋活アプリ)を使う女性の心理
を暴露し、『ちゃんとした女性』と出会えるアプリはどういう条件を満たしている必要があるかを理由を明確に示しながら導きだします。
タップできる目次
悪質業者の手口・悪質業者の裏側を知って、マッチングアプリを見分ける
悪質業者の儲(もう)けの構造を知っておけば、詐欺まがいのアプリを利用させられるリスクを避けられます。
そもそも悪質業者ってなんで存在するのでしょうか?
たいした手間をかけなくても、お金が儲かるからですよね。
では、あなたが悪質な出会い系運営者だとしたら、がっぽり稼ぐために、どんなアプリを作りますか?
これを考えることで、私たち男性が選ぶべきアプリが見えてきます。

マッチングアプリ選びで失敗する人は、判断基準が間違っているんです
完全無料? 一部有料?
自分好みの女性の写真が掲載されているか?
いやいや、これらは本質じゃありません。
判断基準とすべきことの一つは、どんな種類のアプリかです。
異性との出会いを目的とするアプリは、基本的には次の3つに分類できます。
▶ ①無料
▶ ②有料(ポイント制)
▶ ③有料(定額制・月額制)
『①無料』は、アプリの利用料がかからないシステム
『②有料(ポイント制)』は、なにかアクションを起こす毎に課金されるシステム
例えば、メッセージの送受信をしたり、女性の写真・プロフィールの閲覧をしたりするには、購入したポイントを消費する必要があります。
『③有料(定額制・月額制)』は、一定の決まった料金で一通りの機能が利用できるシステム
月額制を採用していることが多いですね。
条件を満たせば、女性へのメッセージの送信や女性からのメッセージの受信が無制限かつ無料です。
◆
それでは、業者の手口を紹介しながら、その被害に遭わないためにどんな種類のアプリを選択すればよいかを解説していきます。
<手口1>サクラを活用する
では、あなたに再び悪質業者になってもらって、サクラを雇って、とにかく金儲けだけを考えるなら、どの種類のアプリを選びますか?
もちろん『②有料(ポイント制)』ですよね。
◆
なぜなら、『①無料』では、後で説明する広告収入がなければ、お金が入ってきませんから。

『①無料』だと、サクラにバイト代を払ったら赤字になってしまうリスクすらあります
◆
『③有料(定額制・月額制)』も選択肢(せんたくし)から外れるはずです。
悪質業者は手間をかけたくないので、当然サービスの質は低くなります。
サービスの質が低ければ低料金で集客せざるを得ないので、月額500円の利用料を取れれば上出来でしょう。
仮に1000人集められたとしても、たった50万円にしかなりません。
サクラのバイト代を引いたら、ほとんど手元に残らないか、赤字です。
◆
これに対し、『②有料(ポイント制)』ならサクラが大活躍できます。
男にメッセージさせればさせるだけ利用料が発生するシステムなので、“企業努力”のしがいがあるわけです。

このシステムでは、サクラが有効に機能します
仮にサクラのバイト代を男が使った金額の50%に設定したとすれば、サクラが勝手に頑張ってくれますよ。
思わせぶりな態度で男(カモ)を騙(だま)し、どんどんメッセージを送らせることでしょう。
サクラが稼いでくれれば、雇い主である悪質業者も儲かるわけです。道徳観念を抜きにすれば、悪くないビジネスモデルですね。
もちろん、『②有料(ポイント制)』だから全部ダメというわけではありません。きちんとした業者もあるでしょう。
でも、悪用されやすいシステムなので、避けたほうがいいですよねという話です。

となると、残る選択肢は、『①無料』『③有料(定額制・月額制)』となってきます
<手口2>あなたの個人情報を売り渡す
携帯番号やメールアドレス、LINE ID、氏名など個人情報は、価値があります。
お金を払ってでも入手したい輩(やから)がいるので、個人情報を集めてリストにすれば、金になるんです。
売られた個人情報は、悪質業者に有効活用され、あなたにはもれなく大量の売り込みメール・スパムメールが届けられます。

架空請求詐欺をする業者に渡ってしまったら大変ですよ
例えば、女性からのメッセージにアクセスしただけで、怪しいサイトに自動的に入会させられ、督促(とくそく)メールや脅迫(きょうはく)電話がかかってくるなんてことになります。
◆
では、ここで質問です。
金になる個人情報を簡単に、かつ、できるだけ多く集めたい悪質業者は、『①無料』、『③有料(定額制・月額制)』のどちらを選びますか?
『①無料』しか考えられませんね。
<手口3>悪質サイトに同時登録させる
無料の出会いアプリに登録させると同時に、悪質有料サイトに登録させてしまうパターンもあります。詐欺的な方法です。
実は、無料の出会いアプリの利用規約に、他サイトにも登録されると目立たないように書いてあるんです。この場合は、無料出会いアプリの運営者と悪質有料サイトの運営者は同じ。
同時登録させたサイトが課金サイト(高額請求サイト)だと気が付かせないように巧妙(こうみょう)に利用させ、金を巻き上げようという魂胆(こんたん)ですね。

こんな運営者では、当然無料の出会いアプリがまともに機能しているわけがありません
業者からすれば、悪質有料サイトのほうが魅力的だとユーザーを錯覚させ、そちらを利用させるようにしないと金が入ってこないのですから。
<手口4>最初から、逃げることを考えている
無料をエサにして男を集める、やり口もあります。
「私たちは広告から収入を得ています。利用者の皆様からは一切お金を頂戴しません」と謳(うた)って、とにかく会員登録者を増やすんです。

ですが、広告収入だけで利益を稼ぐのって難しいんです
あくまで参考値ですが、ブロガーのイケダハヤトさんが、ブログの閲覧回数と報酬の関係を示す「収益早見表」を公開しています。
5万PV :3,000〜10,000円
10万PV :10,000〜50,000円
20万PV :50,000〜100,000円
30万PV :100,000〜150,000円
40万PV :150,000〜200,000円
50万PV :200,000〜250,000円
100万PV:500,000〜750,000円
150万PV:750,000〜1,250,000円
200万PV:1,000,000〜2,500,000円
250万PV:2,000,000〜3,000,000円
出典:まだ東京で消耗してるの?
PV(ページビュー):
ウェブサイト内の特定のページが閲覧された回数(コトバンク「IT用語がわかる辞典」)
悪質業者レベルではPVは微々(びび)たるものです。仮に、月に100万PVだとしても、100万円は稼げないでしょう。
利益が少なければ、サービス向上のために人員を割けません。
そうすると、登録したユーザーをチェックしたり、有料サイトへ誘導するサクラを排除したりができず、悪質ユーザーが野放し状態になります。
アプリの場合には、ユーザーからの悪評が増えれば、そのアプリがあるストアから強制的にアプリを消されるのですが、悪質業者にとっては想定内。名前とアイコンのデザインを変えて、中身が同じアプリを復活させるだけ。
サイトの場合は、悪い口コミが溢(あふ)れて新規登録者(カモ)が増えなくなったら閉鎖して、新たに似たようなサイトを作ります。

つまり、この手口の場合、いずれアプリが消されたり、サイトを閉鎖したりすることを前提で運営されています
これではユーザーのためになるサービス、女性と会えるサービスが提供されるわけがないんです
女性心理を理解して、マッチングアプリを見分ける
男性目線(自分都合)でなく、女性目線(彼女候補の立場)で優良アプリとはどういったものかを考察することも大事です。
男が思っている以上に女性は警戒心が強いです。
なので、男性目線では高評価だと思われるアプリが女性からの評価は低いということが往々にしてあります。
ネットでの出会いの敷居が低くなっているとはいえ、女性は、いざ自分が利用するとなると怖いんです。リスクを徹底的に避けます。
痴漢やひったくりの犯罪に遭って、男に嫌な思いをさせられた女性であれば、なおさら不安です。
一方、男はリスクがあっても期待感があれば、行動してしまう人が多いですね。
怪しいと思っても、美人の写真がたくさんあれば、つい登録してしまう。
ここが男女で決定的に異なるところで、女性が出会いアプリを決める場合、最も重要視するのは安全・安心かということ。
メリットを得ようとするよりもリスクを避けるんです。

女性に安全・安心と評価されるのは、どんなアプリなんですか?
絶対条件は、悪質なユーザーを排除するための監視体制があること。
具体的には、監視体制があるアプリでは、女性に嫌がらせをしたり、ネットワークビジネスに勧誘したりするユーザーに警告をし、最終的には強制退会の措置をとります。
トラブルがあった場合は、ユーザーから運営者に通報することもできます。頼りになるおまわりさんが常駐しているってことですね。
このような仕組みがあることで、真剣な出会いを探している女性が安心して恋活・婚活ができるわけです。

ただ、悪質ユーザーを徹底排除するには、プログラムによる監視だけでは不十分なんです
人による手動のチェックが不可欠で、これってお金がかかります。
なので、儲かっている運営者じゃないと有人チェックはできないんですよ。人件費が一番高いですから。
そして、継続してきちんとした利益を出しているのは、そのサービスに価値を感じたユーザーが利用料を支払っている有料アプリしかありません。
先に書いたように、広告収入しかないアプリではたいした利益が得られないので、『①無料』では監視体制がないか、杜撰(ずさん)です。
これでは、本当に彼氏がほしいと思っている女性(あなたの彼女候補)が集まらないのはわかりますよね。
そうすると、『②有料(ポイント制)』は悪用されやすいシステムなので、私たち男性は『③有料(定額制・月額制)』を選ぶのが賢い選択になります。
女性ユーザーが安心できる監視体制を敷くための資金が運営者にあるってことがポイントなので、『女性は無料で、男性は有料(定額制・月額制)』というシステムでもオッケーです。
もちろん、『①無料』の中に女性の安全・安心を満たせるアプリがあれば理想なんですけど、ビジネス構造を考えれば、それはないってことがわかります。これは仕方ないですね。
もうひとつ、女性にとって、『みんなが利用している』は安全・安心だと判断する強力な決め手になります。
あなたもそうだと思いますが、女性も友達に、どの出会いアプリがいいかって聞けないじゃないですか。アプリを使って彼氏を探そうとしているって知られたくないわけで。
となると、女性の会員数・登録者数が多いっていう客観的な数字が大きな意味をもってきます。
「これだけ多くの同性が利用していて人気があるなら、危険なアプリではないんだろうな」って女性は納得するんです。

そして、実際に女性の登録数が多ければ、サービスの質も高いと考えて問題ありません
サービスの質が低ければ女性が入ってこないですから。
ちなみに、多くの人は周りの人の判断に従って行動してしまう傾向があることを、社会心理学で『社会的証明の原理』といいます。
・社会的証明の原理は、私たちは他人が何が正しいと考えているかにもとづいて物事が正しいかどうかを判断する、というものです。(ロバート・B・チャルディーニ(著), 『影響力の武器』誠信書房)
・これが、「社会的証明」のヒューリスティックだ。「みんながしている(社会がそうだと証明している)なら、それはいいものにちがいない」という経験則に従って、判断をショートカットしている。(パトリック・ファーガン (著),上原 裕美子 『♯HOOKED 消費者心理学者が解き明かす「つい、買ってしまった。」の裏にあるマーケティングの技術』TAC出版)
以上、女性視点で考えた場合、私たちが選ぶべきは、『③有料(定額制・月額制)』で、女性会員・登録者が多いアプリになります。
マッチングアプリ(恋活アプリ)を賢く選ぶ3つの基準(マッチングアプリの見分け方)
ここまでの話をまとめます。
まず、異性との出会いを目的にするアプリには、
②有料(ポイント制)
③有料(定額制・月額制)
の3種類があります。
ここから私たち男性が選ぶべきアプリは、
▶ 悪質業者が悪用しにくい
▶ 女性が安心して利用できる
アプリです。
『悪質業者が悪用しにくい』のは、『③有料(定額制・月額制)』です。
そして、『女性が安心して利用できる』のは、悪質ユーザーを取り締まる監視体制があり、女性会員が多いアプリです。ビジネス構造を考えると、『①無料』ではこの条件を満たせません。

以上から導き出される結論は「以下の3つの条件を満たしたアプリを選択してください」となります
・有料(定額制・月額制) ※女性は無料でもオッケー
・悪質ユーザーを排除する監視体制がある
・女性会員・女性登録者が多い
3つの基準を満たしたアプリなら「ちゃんとした女性」と出会える
3つの基準を満たしたマッチングアプリを使えば、「女性との出会いがない、会えない」という悩みは解決するはずです。
女性があなたの傍(そば)にいることが当たり前の日常となることを願っています。
滝沢のぶき